私たちの肌は、日々のストレスや不規則な生活、そして環境汚染など、様々な要素に晒されています。そんな過酷な状況下で、健やかで魅力的な肌を保つことは、容易なことではありません。しかし、自然の恵みである太陽光には、そんな私たちの肌を再生し、ニキビや乾癬などの肌トラブルを解消する可能性が秘められているのです。INDEX日光浴がもたらすスゴい効果とは?日光浴がもたらす効果は、単に日焼けをするだけではありません。太陽光に含まれる紫外線は、肌の深層部にまで届き、日光浴をすることで様々な良い効果を身体にもたらします。日光浴の効果01. ビタミンDの生成日光浴をすることによって体内でビタミンDを生成する効果があるのは、よく知られていますよね。これは太陽光に含まれる特定の紫外線が、私たちの皮膚内で化学反応を起こすからです。ビタミンDの生成に最も重要なのは、紫外線の中でもUV-B線と呼ばれる波長の光です。UV-B線が皮膚に当たると、皮膚内に存在する7-デヒドロコレステロールという物質がプロビタミンD3に変換されます。皮膚で生成されたプロビタミンD3は、血液によって肝臓に運ばれ、さらに腎臓へと運ばれます。肝臓と腎臓で化学変化を受け、最終的に「活性型ビタミンD」となります!この活性型ビタミンDは、ホルモンのように働き、腸でのカルシウム吸収を促進したり、骨へのカルシウム沈着を促したり、免疫細胞を強化するなど、様々な生理作用を調節してくれるのです!日光浴の効果02. 血行を促進日光浴をすると、皮膚の温度が上昇します。この温度上昇によって、体の末端にある血管が拡張し、血液がスムーズに流れ、血行が促進されます。また体温の上昇は、体全体の代謝を活発化させます。代謝が活発になると、細胞への酸素や栄養素の供給がスムーズに行われ、老廃物の排出も促進されます。これにより、血行が良くなり、肌のターンオーバーも活発化します!日光浴の効果03. 気分が良くなる天気の良い日に日光浴すると、ポカポカして気持ちがいいですよね!実はこれには化学的なメカニズムがあります!日光浴をすることで、セロトニンという神経伝達物質が分泌されます。セロトニンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれ、幸福感やリラックス効果をもたらし、ストレスを軽減する効果があるのです!だから日光浴すると気持ちがいいんですね!日光浴でニキビや乾癬などの肌トラブルが改善する?なぜ日光浴が乾癬やニキビなどの改善に効果を発揮するのでしょうか?そこにはしっかりとした医学的なメカニズムがあります。繰り返す肌トラブルに悩まれている人は日光浴を試してみてください。乾癬への効果特に注目したいのが、日光浴が乾癬に効果があると言われていることです。乾癬は、皮膚の細胞が異常に増殖し、赤い発疹や銀白色のフケが出る慢性的な皮膚病です。この乾癬に対して、日光浴が症状を改善する効果があることが、複数の研究で報告されています。日光浴が乾癬に効果的な理由は、まだ完全に解明されていませんが、紫外線が免疫系の働きを抑制し、炎症を抑える効果があると考えられています。また、ビタミンDが、乾癬の症状を改善する効果があることも報告されています。乾癬の光線療法(紫外線照射)は割と一般的で、塗り薬だけでは良くならないときや、発疹の面積が広くなったときに、光線療法が用いられます。これは日光浴と同じメカニズムなのです。ニキビやアトピー性皮膚炎への効果乾癬だけでなく、日光浴は、様々な肌トラブルの改善にも期待できます。例えば、ニキビやアトピー性皮膚炎など、炎症を伴う皮膚疾患に対して、日光浴が有効であるという報告もあります。一部の光波は、ニキビを増やす細菌株のアクネ菌をやっつけることが分かっています。タンニングマシン(日焼けマシン)を定期的に利用したことで、アトピー性皮膚炎が改善されたケースもあります。タンニングマシン(日焼けマシン)も設置している、ナグモクリニックの総院長 南雲吉則医師は1週間に30分程度の使用を3週間続けた結果。長年苦しんできた、背中の慢性皮膚炎が改善されたそうです!引用:「病気が逃げていく!紫外線のすごい力」南雲吉則著(主婦の友社)よりhttps://books.shufunotomo.co.jp/book/b482233.html日光浴の注意点体に良いことだらけの日光浴ですが、日光の浴びすぎは体に負担をかけ逆効果になります。日光浴をする際は以下の点に注意をして、安全に日光浴を楽しみましょう!時間帯を選ぶ紫外線が最も強いのは、午前10時から午後2時頃です。この時間帯は、日焼けのリスクが高いため、長時間の日光浴は避けましょう。徐々に時間を増やす長時間の日光浴は、肌に負担をかける可能性があります。最初は短時間(15分くらい)の日光浴から始め、徐々に時間を増やしていくようにしましょう。肌の状態に気をつけるひどい日焼け(サンバーン)をしてしまった場合は、冷やしたり、保湿剤を塗ったりするなどのケアを行いましょう。もし、赤みが引かない、かゆみが強いなどの場合は、日光浴は控え、皮膚科を受診しましょう。参考資料Woman's Health「まぶしい夏の日差し、肌荒れはどう対処するべき?」まさか、日差しでニキビが治るの? https://www.womenshealthmag.com/jp/beauty/g33601624/does-sun-help-acne-20200819/乾癬パートナーズ!「日光には免疫反応を抑える作用があります」https://www.kansen-partners.jp/textbook/sunbathe?lang=ja乾癬.com「光線療法(紫外線照射)」https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/diagnosis/plan/plan02.html