一年も終わりに近づき、日に日に寒さが増すにつれて、心身に変化を感じる人も多いのではないでしょうか。何となく気分が優れない、やる気が出ない、眠気が抜けず一日中だるい…。もしかしたら、あなたは「冬季うつ」かもしれません。INDEX冬季うつって?「冬季うつ」。あまり聞きなれない方も多いのではないでしょうか?「冬季うつ」とは、正式には「季節性感情障害」と呼ばれ、秋から冬にかけて繰り返し現れるうつ状態のことです。日照時間の減少が主な原因と考えられており、冬になると「気分が落ち込む」「なんとなく気分がすぐれない」「一日中眠い」「体がだるくてやる気が出ない」などの症状や、興味や喜びを感じにくくなるのが特徴です。「冬季うつ」と「うつ病」は何が違うの?それでは「冬季うつ」と通常よく耳にする「うつ病」は何が違うのでしょうか?冬季うつと通常のうつ病は、どちらも気分が落ち込むという点では共通していますが、いくつかの違いがあります。【季節性】冬季うつは、特定の季節に繰り返し現れる点が特徴です。一方、通常のうつ病は、一年を通して発症する可能性があります。【症状】 冬季うつでは、過眠、過食、炭水化物(甘いものや炭水化物を無性に食べたくなる)といった症状が出やすい傾向があります。通常のうつ病では、不眠や食欲不振が見られることが多いです。なぜ冬になると気分が落ち込むの?なぜ冬になると気分が落ち込んだりするのでしょうか?実は冬特有の「日照時間の短さ」と「セロトニン」という脳内の神経伝達物質と深く関わっています。冬季うつは、日照時間の減少が脳内のセロトニンという神経伝達物質の分泌量を減らすことが原因の一つと考えられています。セロトニンは、心の安定や幸福感に深く関わっている物質で別名「幸せホルモン」ともいわれています。セロトニンとは?幸福感をもたらす脳内物質の秘密「セロトニン」という言葉、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?近年、健康や心の状態と深く結びついているとして注目を集めている脳内物質です。このセロトニンが一体どのような役割を果たしているのか、そして、私たちの生活にどのような影響を与えているのかについて、詳しく解説していきましょう。セロトニンがもたらす幸福感セロトニンは、脳内神経伝達物質の一種で、「幸せホルモン」と呼ばれることもあります。その名の通り、セロトニンが分泌されると、幸福感やリラックス感、安定した気分をもたらすと考えられています。セロトニンの働きが活発になると、集中力や記憶力も向上し、ストレスに打ち勝つ力も強まるといわれています!セロトニンの働きセロトニンの主な働きは、精神の安定を保つことです。セロトニンは、他の神経伝達物質であるノルアドレナリンやドーパミンを抑制する働きがあり、これにより感情の起伏を穏やかにし、心のバランスを整えます。また、睡眠の質の向上や食欲の抑制、痛みの感覚の軽減など、様々な生理機能にも関わっています。セロトニンが不足するとどうなる?セロトニンが不足すると、様々な不調が現れる可能性があります。例えば、うつ病、不安障害、パニック障害などの精神的な疾患、不眠症、慢性的な痛み、攻撃性、衝動性の増加などが挙げられます。また、セロトニンの不足は、集中力の低下や意欲の低下、疲労感、消化器系の不調を引き起こすこともあります。セロトニンを増やして冬季うつを防ごう!セロトニンが私たちの健康にとって、とても大切な役割を果たしていることがよく分かりましたね。では、このセロトニンをどのように増やせば良いのでしょうか?ここではセロトニンを増やすための具体的な方法についてご紹介していきます。食生活を改善しよう!セロトニンを作るためには、トリプトファンというアミノ酸が必要です。トリプトファンは、肉、魚、大豆製品、ナッツ類などに多く含まれています。これらの食品をバランス良く摂ることで、セロトニンの合成を促すことができます。また、腸内環境を整えることも大切です。腸内環境が良好だと、トリプトファンがより効率的に吸収されるといわれています。ヨーグルトやキムチなど、乳酸菌を含む食品を積極的に摂りましょう。適度な運動を心がけよう!適度な運動は、セロトニンの分泌を促す効果があります。特に、太陽の光を浴びながらウォーキングやジョギングをするのがおすすめです。運動によって脳内の血流が改善され、セロトニンの働きが活発になります。睡眠の質を高めよう!質の高い睡眠をとることも、セロトニンを増やすために重要です。睡眠中にセロトニンが合成されるため、睡眠不足はセロトニンの不足に繋がります。毎日決まった時間に寝起きし、リラックスできる環境で睡眠をとるように心がけましょう。日光を浴びよう!太陽光を浴びることで、セロトニンの分泌が促進されます。特に、朝の光を浴びることが効果的です。朝起きたらカーテンを開け、太陽光を浴びる習慣をつけましょう。私たちの目に入ってきた太陽光は、網膜という部分で電気信号に変換されます。この電気信号は、視神経を通って脳に伝わり、視覚野という部分に到達します。視覚野からの信号は、セロトニン神経と呼ばれる神経細胞を活性化させます。活性化されたセロトニン神経は、セロトニンを合成し、脳内で分泌されるのです!